〜デジタルデトックス〜スマホ依存と「脳疲労」常にイライラしてしまう原因かも?
- デジタルデトックスと脳疲労について
- 現代人を襲う「情報の濁流」と脳の仕組み
- 脳疲労が招くメンタルの危機
- 【セルフチェック】あなたの脳は疲れていませんか?
- 脳を休ませる「デジタルデトックス」の実践法
- 最後に
デジタルデトックスと脳疲労について
「仕事中もついSNSを見てしまう」「寝る直前までスマホを手放せない」「特に悩みはないはずなのに、なぜか常にイライラして集中できない」……こうした症状に心当たりはありませんか?
実はそれ、あなたの性格や努力不足の問題ではなく、脳が「情報オーバーフロー(情報の過負荷)」を起こしている「脳疲労」の状態かもしれません。
デジタルデトックスとは、一定期間スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスから距離を置くことで、脳を情報の濁流から解放し、心身の健康を取り戻す取り組みのことです。当院が位置する渋谷駅周辺で働くビジネスパーソンや学生の方々の間でも、この「脳の疲れ」からくるメンタル不調を訴える方が非常に増えています。まずは脳の中で何が起きているのかを知ることから始めましょう。
現代人を襲う「情報の濁流」と脳の仕組み
私たちが1日に受け取る情報量は、江戸時代の1年分、平安時代の1生分に相当すると言われています。その膨大な情報の入り口となっているのがスマートフォンです。
1. 脳のクリーニング機能
本来、人間の脳には「意識的に何もしていない、ぼんやりとした時間」に働き、情報の整理や記憶の定着、感情のメンテナンスを行う機能があります。これを「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼びます。隙間時間に常にスマホを見ていると、このクリーニング機能が働かず、脳内に情報の「ゴミ」が溜まり続けてしまいます。
2. 前頭葉のエネルギー枯渇
思考や感情をコントロールする脳の司令塔「前頭葉」は、情報を取捨選択するたびにエネルギーを消費します。SNSのスクロールや通知への反応を繰り返すことで前頭葉が疲弊し、感情のブレーキが効かなくなったり、論理的な思考ができなくなったりします。
3. ドパミンによる「依存のループ」
スマホの通知やSNSの「いいね」は、脳内で快楽物質であるドーパミンを放出させます。脳は次第にその刺激に慣れてしまい、より強い刺激、より新しい情報を求めてスマホを手放せなくなる「デジタル依存」の状態に陥りやすくなります。
脳疲労が招くメンタルの危機
脳の疲れを単なる「一時的な疲れ」と放置していると、やがて心と体に深刻な影響を及ぼし始めます。
感情コントロールの喪失
前頭葉が疲弊すると、些細なことで怒りっぽくなったり、逆に急に悲しくなったりと、情緒が不安定になります。周囲へのイライラが止まらず、人間関係に支障をきたすケースも少なくありません。
うつ状態や適応障害への進展
過剰な情報処理によって脳のエネルギーが枯渇すると、意欲が低下し、何に対しても興味が持てなくなる「うつ状態」を引き起こします。職場や学校に行けなくなる適応障害の背景要因となることもあります。
【セルフチェック】あなたの脳は疲れていませんか?
以下の項目に3つ以上当てはまる場合、脳疲労が蓄積している可能性があります。ご自身の日常を振り返ってみてください。
- 朝起きた瞬間から体が重く、十分寝たはずなのに疲れが取れていない
- ネットニュースやSNSを見ているだけで、気づくと1〜2時間が経過している
- 以前に比べて、些細なことでイライラしたり、感情の起伏が激しくなった
- 「今日の夕飯は何にしよう」といった小さな決断がひどく面倒に感じる
- 仕事や家事で、以前ならしなかったようなケアレスミスが増えた
- 夜、布団に入ってもスマホの光が頭に残っているようで、なかなか寝付けない
脳を休ませる「デジタルデトックス」の実践法
脳の健康を取り戻すためには、物理的にデジタルデバイスと距離を置き、脳を「オフ」にする時間を作ることが不可欠です。
1. 寝室の「デジタルフリー化」
寝る1時間前はスマホ断食を行いましょう。スマホを寝室に持ち込まず、リビングで充電する習慣を作るだけで、睡眠の質は劇的に改善します。
2. 5分間の「ぼーっとする時間」
移動中や信号待ちの間にスマホを見ず、ただ景色を眺めたり、自分の呼吸に意識を向けたりする「空白の時間」を意図的に作りましょう。これが脳のクリーニング機能を作動させます。
3. デジタル安息日の設定
週末の数時間、あるいは半日だけでも、スマホの電源を完全に切る「デジタル安息日」を設けてみてください。スマホのない静寂の中で、自分の心と向き合う時間が脳を深く癒やします。
最後に
「デジタルデトックスを試そうとしても、不安でスマホが手放せない」「イライラや気分の落ち込みが自分ではコントロールできない」
そのように感じた時は、無理をせず専門家に相談してください。脳疲労の背景には、隠れた生活習慣の乱れや、適切な治療が必要なメンタル疾患が潜んでいる場合もあります。
渋谷駅前メンタルクリニックでは、心身の両面からあなたをサポートし、再び健やかな毎日を送れるようお手伝いをいたします。少しでも心が重いと感じたら、お仕事帰りや隙間時間にいつでもお立ち寄りください。
